再び戦争をさせない千葉県1000人委員会

2018.7.14  7.14憲法講演会 今、平和のために考える戦争と憲法

  さきのこのホームページのお知らせ通り、この7 月14日に「再び戦争をさせない千葉県1000人委員会」主催の憲法講演会が、習志野市の京成労働会館で開かれました(120名参加) 。まず講演では、内閣官房副長官補、防衛省防衛研究所長などを歴任された柳澤協二さんから、「今、平和のために考える戦争と憲法」と題して、平明なレジュメにもとづいた筋道だったお話しをいただきました。いま日本で起こっていることの懸念として、日本が「力」の政策にのめりこみ、安全への不安から単純な答えとしてミサイル配備などの軍備強化に向かっている。これまでの日本の「専守防衛」からみても、際限のない日米一体化が進んでいるがこれでよいのか、このことは他国に脅威をあたえないのが基本なのにという、二重の逸脱がといえるのではないか。戦争は誰が止めるのか、国民感情の行方が重要で、いまこそひとりひとりが平和について自らの頭で考える必要がありましょう。武力による報復という脅しで問題が解決するのかというとそうではない。むしろ日本への攻撃の意志・必要性をなくすような、外交と交渉こそが基本的方策なはずだと思う。国民主権・基本的人権・平和主義という日本の国家像を基本にして、あやうくなりつつある専守防衛と自衛隊の位置づけを改めて考えるべきだ、と述べられました。現実から出発して、改めて現行憲法の意義と私たちひとりひとりの役割を指摘していただきました。明快で平明な講演に、参加者から「いまの私たちが向き合っている現状がよくわかった。」「このような話しを青年達に是非つたえたい」などの多くのアンケートがよせられました。
 次の報告は、北村智之さん(平和フォーラム・原水爆禁止日本会議の副事務局長) から、「核兵器禁止条約の意義と課題、オスプレイ配備・飛行訓練反対のとりくみ」についてお話しいただきました。国連総会で採択されたばかりの歴史的な核兵器禁止条約の意義、それにもかかわらず反対票を投じた日本政府の姿勢の問題、進められつつある日本の軍拡、その一環としてのオスプレイの配備が、横田だけでなく千葉・木更津の整備場の問題があります。北村さんは限られた時間のなかで、系統的・具体的な数字をまじえてお話しいただきました。私たちの課題が何なのかわかる有益な報告だった、というご意見もだされました。千葉県1000人委員会としては、これからも今回のような良き講師をお招きしつつ、「再び戦争をさせない」平和活動をつづけてゆきたいとの、広瀬代表・植竹世話人のあいさつがありました。


主催者挨拶 廣瀬理夫 共同代表


講演 柳澤 協二 国際地政学研究所 理事長


柳澤 協二さん


まとめ 植竹 和弘 事務局長

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